サラリーマンの税金・お金のお悩み解決ならトランス税理士法人

サラリーマンの税金・お金のお悩み解決なら大平宏税理士事務所

03-6456-4911
facebook

ブログ

B勘屋

2019年8月19日

脱税をする人のパターンは二つしかありません。

売上を過少にするか、経費を過大にするかの2種類しかありません。このうち売上を過少にするという行為は反面調査でも行われればすぐにバレテしまうため、経費を過大に計上するという安易なことが脱税では往々にして行われます。そして、この経費を過大に計上することに目を付けた商売がいわゆる「B勘屋」といわれる人々です。

B勘とは元々税務署の職員の方々が使う隠語のようで、本物の領収証のことを「A勘」、偽物の領収証のことを「B勘」と言っていたことに由来し、そのような領収証はブラックであることも「B勘」と言われることの所以のようです。

B勘屋は偽物の領収書を事業者に販売する業者で、領収証の額面の5%~10%程度で販売することが多いのですが、税務署に見抜かれないために巧妙なことを行います。例えば倒産した企業で発行したり、経営者が雲隠れしてしまって反面調査も行えないような会社の領収証を用いたりします。また、会社を設立して領収証を額面の数%で販売し、一定期間が過ぎた段階で会社を倒産させてしまうことまでやってしまいます。

ただ、この手の「B勘屋」の領収証に手を染めてしまうと、元々ブラックなことをやっている業者であるが故に領収証を違法に取得したことを弱みとして握られることになりかねず、あらゆる意味で非常にリスクの高い脱税手法といえます。

脱税と節税は違います。税金を少なくしたいのであれば合法的手法である節税を選択しなければなりません。