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自民党総裁選で思うこと

2018年9月21日

政治家にとってたった一言の失言が命取りになるケースは多いです。

約1年前、都議選で圧勝し飛ぶ鳥を落とす勢いだった小池百合子都知事が、その余勢で衆院選も圧勝するかと思われた矢先

「排除いたします。」

この一言で流れはガラリと変わり、結果衆院選は自民党勝利と排除された立憲民主党の躍進という結果に終わりました。

これほどまでに政治家の一言というのは重いはずですが、昨日終わった自民党総裁選で少し奇妙な「失言」がありました。

9月14日に日本記者クラブで行われた安倍首相と石破元幹事長の討論会において、ある記者の森友家計問題についての質問に、安倍首相は

「私の妻と友人が関わってきたことなので、国民が疑問を持つのは当然」

と発言されました。おや、待てよ、そういえば昨年2月の国会で安倍首相は

「私や妻が関わっていたら、総理は辞めるし国会議員も辞職する」

と断言していました。

なぜ小池都知事の発言はあれだけ繰り返しマスコミで報道され、今回の安倍首相の発言にはマスコミからツッコミがまるで入らないのでしょうか。

あまりこの失言を注目している記者が少ないという安倍首相の運のよさなのか、日本記者クラブの追及を甘くさせる安倍首相の人徳なのか、

はたまた忖度なのか分かりませんが、何か変な感じがするように思えます。