個人増税、法人減税
2018年9月20日
昨今、特にアベノミクス以来日本の税制は基本的に個人増税、法人減税です。
復興特別所得税はまだ残っているのに、復興特別法人税はとっくに廃止になっているのが何よりの証左ですし、細かくあげればキリがないほど、個人増税、法人減税です。
実は日本に所得税が創設された1887年(明治20年)も状況はあまり変わりません。
むしろ当時は法人に対する所得税は存在せず、個人に対する所得税のみが所得税法に規定されていました。
富国強兵をスローガンに掲げていたためか、産業の育成・保護の観点から法人には課税しないことにしていたようです。
その後、1899年(明治32年)に、ようやく第一種所得税として法人が得た所得にも税金が課せられるようになり、所得税法とは別に法人税法が制定されたのは1940年(昭和15年)とかなり遅めです。
基本的に日本の税金は、個人に対する所得を基本としているのかもしれません。