中間選挙はどっちが勝ったのか
2018年11月9日
世界中の注目を集めたアメリカ中間選挙でしたが、結局民主党と共和党どちらが勝ったのでしょうか。
選挙前は共和党が上院下院とも過半数を占めていたのに対し、今回の選挙の結果下院は民主党に取られてしまったので、共和党が負けたかの印象が強く、実際日本のマスコミの多くはトランプ大統領敗北という論調が強かったように思えます。
日本ではほとんど報道されませんでしたが、上下院の選挙の他に同日州知事選も行われています。州知事選の結果は36州で選挙が行われ共和党が18州で勝利、非改選の7州を加え25州が共和党、22州が民主党なので共和党が勝利しています。
そもそも実は過去105年間で、大統領が上院で中間選挙に勝ったことは5回しかなく、トランプ大統領が今回で6回目の大統領になったことはあまり報道されていません。
共和党が勝った上院は、最高裁判事や政府官僚などの人事を承認できる権限を持っており、州知事は10年ごとに行われる選挙区の区割りを決める権限を持っているので、実は共和党が上院と州知事選で勝利をしたことは結構大きいような気もします。
選挙後トランプ大統領がツイッターで「今夜、すばらしい成功を収めた」と自賛したのはそんなに間違っていないのではないでしょうか。
トランプ政権発足後、NYダウは60回以上最高値を更新し、選挙の結果を受けた後のダウは500ドル以上急伸しました。