ラブレターの値打ち
2019年8月21日
消費税の増税分を転嫁する形で切手代やはがき代が上がります。10月から、通常はがきの郵便料金は62円から63円に、25グラムまでの手紙など定型郵便物を82円から84円にそれぞれ値上げされます。その他レターパック類、速達や書留の料金も10円の値上がりが決まっています。郵便局ではすでに新料金の切手が販売されており、現行料金の切手類の販売は9月末をもって終了する予定とのことです。
この情報を目にしたとき、真っ先に頭に浮かんだのはの「my life」という曲の歌い出し「♪62円の値打ちしかないの?僕のラブレター♪」というフレーズです。大人気のバンドMr.Childrenが1993年に発表した「Versus」というアルバムの収録曲で、アラフォー世代なら学生時代によくカラオケなどで誰かしらが歌っていた思い出があるであろう名曲です。今とは違ってメールもSNSも無い時代、一生懸命書いて送ったラブレターの返事が待てども待てども返ってこなくて、相手からすると切手代ほどの価値もなかったのかと落ち込む心情が印象的です。
そうです、1993年当時は切手代が62円だったんです。それが数年で80円に値上げされ、今では82円から84円に料金が上がろうとしています。実に1.4倍の値上げがなされているんですね。次に給料の推移が気になりますので調べてみると、1993年当時の大卒の初任給は月額約19万円、2018年の大卒初任給は約21万円で単純計算で1.1倍の上昇です。
郵便料金だけで考慮するのは乱暴な気がしますが、物価の上昇に賃金の上昇が追い付いていないのではないかと感じてしまいます。実際のところ、国民の体感としては経済的に豊かさを感じる世帯よりも将来に対する不安を感じている世帯の方が多いのではないでしょうか。家計に役立つセミナーを9/4(水)に開催しますので是非ご参加ください。(詳細はセミナーページのこちら)