行楽とガソリン税
2019年7月26日
子供達はすでに夏休みに入り、もうすぐ大人にも夏休みの時期がやってきますね。しかし、そんな夏休みの行楽シーズンを目前に、ガソリン価格の推移はドライバーであれば気になるところです。
そもそもガソリン価格はどのようにして決まるのでしょうか。実はけっこう単純です。ガソリンは海外から輸入した原油を加工しており、各ガソリンスタンドはそれを元売りから仕入れています。その卸価格は「石油情報センター」から毎月発表されています。その仕入れ値にガソリンスタンドの利益と各種税金がプラスされた金額が店頭の販売価格になります。
ここで気になるのが「各種税金」。ガソリン価格の半分は、実は「税金」なんです。全国石油協会も資料によると、消費税込みで1リッター159円の場合、53.8円がガソリン税。その内訳として、48.6円が揮発油税で地方道路税が5.2円となりこのふたつの税金を合わせた額が「ガソリン税」となります。この他にもガソリンには1リッターあたり2.04円の石油石炭税がかかっており、結果的にガソリン価格+ガソリン税+石油石炭税が加わり、さらにそこに8%の消費税が課せられているわけなんです。つまり税金に税金を上乗せする二重課税になってるんですね。
たびたび二重課税の問題が指摘されていますが、一向に改まる気配がないのが現状です。これから夏の旅行も楽しみですが、抑えられる出費はできるだけ抑えたいですよね。車好きの私としては、オートマチックに取られっぱなしのガソリン税は、せめて二重課税の部分だけでもどうにかならないか、なんとも悩ましいです。